補強土擁壁
■RRRパネル工法
RRR工法(Reinforced Railroad/Road with Rigid Facing Construction System)は、(財)鉄道総合技術研究所によって開発された工法です。RRR工法は曲げ剛性を有する一体の壁面と補強材を用いた補強土工法であり補強盛土工法と既設盛土法面急勾配化工法の2工法から構成されています。
■多数アンカー式補強土擁壁
アンカープレートの引抜抵抗力を利用して盛土を拘束するとともに壁面に作用する土圧に抵抗して安定した盛土を構築することが出来ます。盛土上部の使用目的に適合していれば、現地発生土(粘性土、砂質土等)の有効利用ができ、それぞれに適したフレキシブルな設計が可能です。「(財)土木研究センター」編集による設計・施工マニュアルに基づいて施工される安全な工法です。
■テンサーVIG工法・大型VIGパネル
テンサーVIG工法は三菱ケミカルインフラテック株式会社との共同研究により開発した工法です。大型VIGパネルによる壁面工の剛性が高いことから、変形が小さく景観のよい壁面とすることができます。大型VIGパネルの上下左右を連結し、壁面材の一体化が図れることから、変形が小さく高い安定性を有しています。テンサーと大型VIGパネルの連結金具は、沈下に追従できるようフレキシブルな構造を有しており、盛土材あるいは基礎地盤の圧縮沈下により、テンサーと大型VIGパネルの連結部に作用する過度な引張力を低減します。パネルの大型化により、敷設等施工性が良く省力化が図れます。
■PAN WALL工法
PAN(Panel And Nail)WALL工法は急勾配斜面安定工法、地山補強土工法の理論に基づく工法です。補強土工法の表面保護として、プレキャストコンクリート板を使用して、急勾配(1分~5分)化により自然法面を可能な限り残し逆巻き工法を基本とした安全性の高い工法です。