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代表取締役社長 本間丈士  昨年の入社式、新入社員の皆さんを前に、私は「これからあなたたちには『三つの道』がある」という話をしました。三つの道とは、「夢」の見つけ方についてです。

  一つ目は、当社での仕事を通して、社内で目指す夢を見つける道。二つ目は、当社での仕事をベースに、社内にはない夢を見つける道。そして三つ目は、当社以外の場所に夢を見つける道です。

  私たち共和コンクリート工業は、日本国内における河川事業のパイオニア企業であり、現在では道路や海岸、街路、公園、農業、水産関係など、多分野にわたるコンクリートブロック製品の企画・開発から製造・販売までを手がけています。新入社員の皆さんは、もちろんこうした当社の業務内容を知ったうえで入社しているのですが、実際の仕事を数年間経験することによってはじめて、自分が本当に目指す道が見えてくるものです。まだ学生の皆さんにとって、この『三つの道』は実感がわかないかもしれません。そこで三人の先輩たちの話を紹介しましょう。

  昨年開催された第五回河川環境展の研究発表部門で、当社のM君は民間企業からただ一人、奨励賞を受賞しました。彼は自分たちが手がけた河川護岸の数年後・数十年後の姿に興味を抱き、一人で個人的に地味なフィールドワークを続けていたのですが、いつしか周囲の社員たちも彼の活動に気付き、手助けするようになりました。そして、その努力の結果が「ブロック護岸追跡調査」というレポートとなり、河川環境展での発表・受賞につながったのです。このフィールドワークは、現在も彼を中心に、所属する支店全体の活動として続いています。仕事を通して社内での夢を見つけた1つの道がこれです。

 二つ目の道、当社での仕事をベースに、社内にはない夢を見つけたのはO君です。当社では以前からコンクリートブロックを使用した水質浄化製品を製作・販売していましたが、2002年、その研究の延長線上で浄化コストを大幅に削減できる発泡ガラス球の技術を開発しました。当社の技術ではあるものの、コンクリートとは異なる素材であり、販売チャネルも未知の分野。そこで子会社をつくり、事業化することに手を挙げたのがO君でした。この技術は今年、本格的な事業化を目指しています。

  三つ目の道を見つけたI君は、コンクリートとは無関係のサービス事業を立ち上げるために退社しましたが、自分の夢を見つけた彼には心からのエールを送ります。

  この三人の先輩の話は、ほんの一例に過ぎません。百人の社員がいたら百の夢がある企業でありたい。そして、これから社会人になるあなたにも、あなただけの夢を見つけて欲しい。私は、そう願っています。
日本経済新聞 北海道版 2003年1月10日掲載