特長
安全性
- 耐掃流力(Ⅰ型)・・・護岸表面は、流水の上流方向から拡散(流れに対して5度)、急縮(26度)しています。この製品本体の表面に沿った流れの流速は、護岸表面においてゼロの流速に近づき掃流力が小さくなります。そのため、十分な耐掃流力性を有しています。
- 加速度の低減(Ⅰ型)・・・製品本体の表面に、この表面の凹部を横切る整流板を設けたことにより、ブロック表面を流れる流水はこの整流板にて、上下の乱れが制限・整流されるとともに、表面を曲面にすることで、加速度を低減させ、吸出し防止にも寄与します。
- 吸出し防止(Ⅰ型)・・・ブロック表面の拡散・急縮角度にて流速がゼロになるので、流水による製品本体内からの吸出しが少なく、土砂の吸出し防止性能を有しています。
- 残留水圧低減・・・製品前面部分全体がポーラスコンクリートであるため、その透水性により護岸背面水が表面側に連通し、背面側の水圧が低下します。
- 耐衝撃力・耐摩耗性・・・製品前面部分のポーラスコンクリートの骨材により、十分な耐衝撃力・耐摩耗性を有しています。
自然環境
- 植生基盤・・・製品前面部分はポーラスコンクリートであるため、その空隙に吸い出され難い植生基盤となる土砂充填が可能であり、背面から植生等への水分が供給されます。また、孔部にはヤナギ類の低木を植栽することが可能です。
- 景観・・・製品前面部分がポーラスコンクリートであるため、普通コンクリートと比べて乱反射にて明度が低く、落ち着いた景観を呈します。また、前面の曲線は境界線をぼかし、やわらかな印象を与えます。
- 魚類の生息空間・・・製品の孔部は、稚仔魚の生息空間となります。また、孔部に挿木したヤナギ類のカバーによる日陰から、良好な生息空間を保全します。
コスト縮減
- 施工の容易性・・・製品本体の背面側に設けた控脚が上下方向で逆ハの字状になっており、控脚相互をはめ合わせることにより容易にかつ強固に積み上げることができ、コスト縮減が可能です。
- 維持管理の容易性・・・ポーラス部分や孔部に挿木したヤナギ類により植生の活着が可能です。根茎の生長をポーラスの空隙の大きさにより抑制するため、必要以上に植生が繁茂せず、維持管理が不要となります。
- 現地発生土の利用・・・製品本体の背面側に設けた控脚の間に、現地で発生した残土を有効活用することが可能です。
■Ⅰ型
■Ⅱ型
形状寸法
■Ⅰ型
※Ⅰ型の規格寸法図は右岸用である。
■Ⅱ型
施工写真
植生試験状況(Ⅰ型)
試験施工状況(Ⅱ型)
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