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鹿児島共和コンクリート工業株式会社
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焼酎粕コンクリート
 
焼酎粕コンクリートの開発コンセプト
焼酎粕から生成した濃縮アミノ酸
「焼酎粕コンクリート」の物性値と安全性
これまでの研究調査
焼酎粕コンクリートの用途
新連携事業認定
 
焼酎粕コンクリートの開発コンセプト
 一般に使用されている無機物の塊であるコンクリートに焼酎粕などの有機成分を混入することで、藻場造成、集魚効果、浄化作用、環境保全効果を向上させることを開発のコンセプトとして研究を進めてきました。
 混入する有機成分がバクテリア(微生物)の付着を促進し、魚介類をはじめとした水生生物の誘引効果向上と水質浄化作用で環境保全効果向上を各種実験等で確認しつつあります。
  また実験により、無機コンクリートには付着しない微生物が焼酎粕コンクリートで検出され、付着微生物の特性に変化があることが確認されています。
研究開発のコンセプト
   
焼酎粕から生成した濃縮アミノ酸
 焼酎粕コンクリートは、焼酎粕の原液をただ混入するのではなく、焼酎粕を発酵処理しそれを濃縮して生成した濃縮アミノ酸液を配合して製造します。濃縮することで焼酎粕に含まれるアミノ酸濃度を高めることにより、さらなる有効な効果が期待できます。 濃縮アミノ酸液 アミノ酸量
 右表のように、焼酎粕コンクリートに配合する濃縮アミノ酸液と無加工の焼酎粕の含有アミノ酸量を比較しても10倍以上の差があります。
   
焼酎粕コンクリートの物性質と安全性
物性値の確認   環境への安全性
 焼酎粕コンクリートの圧縮強度試験を行い、その結果が下記の試験成績証である。結果から、圧縮強度平均 23N/mm2 と従来のコンクリートと変わらない強度があることが確認できた。    焼酎粕コンクリートの環境への安全性を確認するため溶出試験を行った。
下記の試験結果から、環境庁が定める「産業廃棄物に含まれる有害物質判定基準」に定められている汚染物質について基準値以下であることが確認でき、環境に害がないことが証明された。
 
・配合によって圧縮強度 30N/mm2 以上も可能。
・設置後、2年経過しても圧縮強度の低下はみられなかった。
  ※設置2経過後の溶出試験でも規定の有害物質は基準値以下であった。
 
これまでの研究調査
室内実験 付着微生物調査状況
(1)付着微生物特性実験(特性の変化を確認)
(2)水質浄化作用特性実験(実験解析中)
(3)水生生物への影響確認実験
a. ジャワメダカ、ヨコエビの飼育実験(影響がないことを確認)
b. トコブシやマダコの摂餌に与える影響(有効性を確認)
c. トコブシの繁殖に与える影響(生殖腺熟度を調べ影響がないことを確認)
フィールド実験 鹿児島県内の実証実験場所
(1) 種子島の西之表市庄司浦地区のトコブシ溝式養殖場実証実験
  トコブシの歩留まり率で従来コンクリート製と比較して3〜4倍ある結果が得られた。
(2) 鹿児島市喜入沖といちき串木野市沖の藻場造成礁実証実験
  海草の着生を確認できた。
(3) 錦江湾の産卵用タコ壺試験
  マダコの産卵を確認できた。
(4) 鹿児島市鴨池沖の魚礁効果試験
  カワハギなどの魚類が確認できた。
焼酎粕コンクリートの用途
 これまでのコンクリートで使用している河川・港湾事業の根固めや護岸工事、水産事業の藻場造成や魚礁ブロックなどを焼酎粕コンクリートに替えることにより、従来の機能にプラスした環境保全機能を持たせることができます。
新連携事業認定
経済産業省 異分野連携新事業分野開拓計画に係わる認定
「固化剤「YHR液」を使用した焼酎粕等有機残渣物の製品化事業」(平成20年2月8日認定)
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