事例41

農業用取水堰に取り付けられた部分魚道の事例

取水堰に設置された部分魚道の事例です。堰水叩き部の下流まで魚道を伸ばし、魚類の迷入しないよう、魚道の入り口を見つけやすい工夫された構造になっています。
また、限られた魚道幅の中で、水位変動に対応しながら、多様な水深・流速場が創出されるよう、隔壁高さの異なる3種類のブロックを用いています。

● 施工中の状況

● 施工後の状況

事例42

農業用排水路と河川との合流部の落差に取り付けられた事例

農業排水路と河川との合流部に設置された魚道です。河川の河床低下に伴う段差やカゴ構造の排水路を流れる流水が伏流していました。魚道を延長し、伏流しにくい護岸ブロック構造に改修しました。河岸・護岸には植生が繁茂し、魚類に配慮した移動経路に遷移しつつあります。

● 施工中の状況

● 施工直後の状況

● 施工数年後の状況

事例43

床固工群に設置された部分魚道

床固工に設置された部分魚道の事例です。床固工の上流側に突出した部分魚道の下流側に扇形魚道を配置しています。下流側を扇形にすることで魚類が魚道の入口を見つけ易くしています。また、魚類にとってのぼりやすい流れとなるよう隔壁頂部をR形状としています。

● 施工後の状況

事例44

取水堰を改修し、魚道機能を付加した全断面魚道の事例

取水堰を緩傾斜落差工に改修した全断面魚道の事例です。横断方向中央部のブロックを低くⅤ字状に設置することで、水位変動に対応しながら、多様な水深・流速場が創出されます。また、中央部には粗度の大きな粗石付き魚道ブロックを設置しているので、流量の少ない時でも水深が確保され、魚類等の移動経路を創出する構造となっています。

● 施工前の状況

● 施工十数年後の状況

事例45

砂防堰堤に取り付けられた部分魚道の事例

砂防堰堤に部分魚道を取り付けた事例です。下流に突出した構造ですが、魚道入口を見つけやすくするために誘導壁(魚止用)を設けています。また、幅の狭い部分魚道ですがステップールを横断方向に片側傾斜状に設置し、多様な水深・流速場を創出する構造にしています。水位変動や様々な魚類への対応を可能にしています。

施工前

施工直後

● 施工約13年後

全景

魚道内の流況

● 施工約13年後の状況 

全景

魚道内流況

事例46

砂防堰堤に取り付けられた部分魚道の事例

直壁の床固工を全断面魚道に改修した事例です。上下流に寄り州があり、澪筋の移動が考えられたことから全断面の魚道としました。また、水位変動への対応や多様な水深・流速場を創出するため、ブロックを横断方向にⅤ字状に設置しています。

施工前

施工直後

施工約3年後

施工約13年後

事例47

ハイダムに取り付けられた魚道の事例

高低差のあるハイダムに取り付けられた多自然型魚道の事例です。ダム下流の敷地を利用して迂回させています。魚道周辺には高木が植えられ、そのカバー(影)によって鳥等から食べられない様にし、低木による水際のカバーは昆虫類が寄り付き、魚類の餌場としても期待できます。また、多様な水生生物の移動経路とするため、階段式魚道の隔頂部を切欠き、自然石を張付けたスロープ形状とし、水位変動への対応や多様な水深・流速場を創出しています。

施工中

施工約12年後 通常水位

施工約22年後 小流量時、潜孔のみ流下

魚道観察室 オイカワ?遡上

事例48

既設床固工に取り付けられた全断面魚道の事例

床固工を全断面魚道に改修した事例です。上流と下流に寄り州があり、澪筋の移動が懸念されたことから全断面の魚道としました。また、水位変動への対応や多様な水深・流速場を創出するため、ブロックを横断方向にⅤ字状に設置しています。

● 施工前(全影-落差近影)

● 施工約13年後(全影-落差近影)

事例49

本川と支川の合流部の床固工に設置された部分魚道の事例

魚道機能のない合流部の床固工(直壁落差工)に部分魚道を設置した事例です。魚道の設置によって、出水時の本川から支川への避難経路となるほか、本川改修工事での流況平坦化により、支川に残された良好な魚類生息環境への移動経路としての機能を期待できます。また、水位変動への対応や多様な水深・流速場を創出するため、ブロックを横断方向に高低差をつけて設置しています。

施工前の状況

施工直後の状況

施工後約2年の状況

事例50

取水堰を全断面魚道の緩傾斜落差工とした事例

水位変動に対応しながら魚道が機能するよう、ブロックを横断方向に高低差をつけて低水路構造にしています。低水路部には、窪みをつくり、休息場となるプールを創出しています。また、その低水路部を見つけやすくするよう、下流護床工ブロックも低水路構造にしています。横断方向に高低差をつけたことで、ブロック目地から植生が繁茂しはじめ、景観にも溶け込む施設になりつつあります。

施工中

施工後約4年(植生状況)

● 魚道内の流況

通常水位の時

流量の多い時

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